産品
天日干し米
昔のままのやり方を今も続けるこだわりの米づくり。
刈り取ったばかりのお米は、およそ20%もの水分を含んでいます。そのままではカビや傷みが発生してしまいますから、出荷までに大量のお米をしっかり乾燥させる必要があります。
乾燥機で火にかけて乾燥するのが当たり前ですが、短時間かつ高温で乾燥させるため、せっかくのお米に負担がかかり、ひび割れなどができやすくなります。機械乾燥は、米粒に対するダメージが大きくなりがちです。いたみがあるお米は、調理をすると水分を余分に含むため、べちゃっとした炊きあがりになってしまいます。
太陽と風、自然の力によって乾燥をしたお米は、一粒一粒にうまみがギュッと凝縮されます。ゆっくりと乾燥を進めることで、ひび割れや痛みのないお米ができあがり、炊いたときの香り・コシ・つやが素晴らしい状態に仕上がるのです。きらきらとしたお米の美しさは、日本人なら誰もが愛するものですよね。
南高梅
「南高梅(なんこうばい)」は、皮が薄く、種が小さく、果肉がやわらかいのが特徴です。熟した生梅は黄色と紅色のコントラストがとても美しく、フルーティな果実の香りがします。
全国の梅の収穫高(約10万トン前後)のうち、和歌山県はなんと6割に当たる約6万トンを生産しています。黒潮の影響を受け、和歌山県は1年を通じて気温の変化が少なく、温暖で雨量が多く日照時間も長いことから、梅の栽培に適しているのです。和歌山で収穫される梅のほとんどが、最高級種として知られる「紀州南高梅」です。これは、60年前に南高梅が生まれてからすこしづつ有名になり今では全国で有名になっています。
白いご飯に味噌汁、焼魚、梅(漬物)、卵などの和食は、毎日食べても不思議と飽きず、おいしく感じられるという人も多いでしょう。とくに、白いご飯のおともとして相性ぴったりの梅干しは、海外旅行や出張に持っていくという人もいるほどです。梅干しには、疲労回復や美肌効果があるクエン酸が多く含まれます。梅干しの最高級種「紀州南高梅」で、毎日元気に過ごしましょう。
白加賀梅
江戸時代から栽培されていて、生産量の多い梅。全国で作られています。南高梅と同様、実の粒は大きく、陽光に当たった面は熟すとともに紅を差してきます。果肉は緻密で肉厚ながら繊維が少ないので、梅干に適しています。梅酒にもオススメです。
実が緑色の青梅は、梅酒や梅シロップに適しています。一方、少し時期がずれて出回る黄色がかった梅は、梅干用に。鮮やかな緑色から熟すにつれて黄色みを帯びてきます。それに伴い、甘酸っぱいような芳醇な香りも放つようになるのです。
なお、梅ジャムを作るのは、青梅でも熟した黄色い梅でもOKです。青梅と熟した梅とでは、仕上がりの色と味が全く異なり、どちらも美味です。