環境について 考える

2022年12月16日

稲刈り 天日干し 脱穀 籾摺り ようやく お米を倉庫に納めて ふと一息ついたつもりが 突如の腰痛に見舞われてしまいました。

久方ぶりに 味わう ドーンとした腰の痛み 何とも重い感じで ちょっと動くとピリッと響く、ヤバいと思って あっちこっちのお店でケアしてもらいました。接骨院、リンパマッサージ、Dr.ストレッチ、温泉、もみほぐし。

最後は整形外科でレントゲンを撮ってもらって 痛み止めのお薬を今も飲んでます。横になって休んでも良くならないので 本当に難儀しました。

それでも心を落ち着かせて いろいろなことを考えるうちに 身体という不思議について あまり何も知らないことに気がついて 筋肉や骨 血の流れ リンパの流れ そういうことにものすごく興味を持ちました。究極 本を読みたくなって 解剖学の著名人 養老孟司さんの本を 何冊か注文して 読んでおります。

『いちばん大事なこと』というタイトルの本を まず選びました。

これは 環境問題について考えるのに 役に立つと思います。日本人として どのように環境の問題をとらえたら良いのか ものすごくわかりやすくて。私自身 環境のことを考えて 農業を始めてみましたが どのように環境について考えるべきか 何か欧米との温度差が体感的に感じられて とらえようとしても なかなか難しかったのです。実際 日本という列島の自然環境は ものすごく活発で 欧米と比較しようがないと思いましたし 私たちの伝統的な思想について 私自身無知でしたから。

養老さんの本を読んで まず驚かされたのは 自分の身体こそ 環境問題だ ということです。エッと 不意をつかれた感じで 読み進めると 人の身体は 川のように 流れ流れて その水は昨日と同じではない というのです。確かに 私たちの体の中には 80%もの水分があって それは絶えず流れて新しくなっているとのこと。川のように その流れのもととなるところの汚染が 地域流域の環境を破壊するが如く 人の身体にも 汚染の原因となるものが入ると 健康を壊すのです。あるいは その使い方なんかも それを破壊する原因になるものと考えられます。

そのように考えると 日頃から 自分の身体に対して どのように扱うか そこから環境問題を考え直してみると どうなるか。まさに 自分のこととして 考えられるのではないかと思います。

そんなことを 少し考えながら 身体と向き合い 自然と向き合い 環境について考えようと思っています。